人間が生きている限り、残念ながらストレスをなくすことはできません。
ストレスとは、生物が外的あるいは内的な刺激に対し適応していく過程そのものを概念化したものだからです。
例えば、すっぱい梅干しを一度に3粒、口に放り込むイメージしてみてください。つい、唾液が出てきませんでしたか?それの刺激に対する反応と同じように、心理的にショックなことがあればそれに適応していく、そうした反応とプロセスのことをストレスというのです。
我々の意志とは全く関係なく、自分を取り巻く環境は常に変化していますし、我々の心も自分ではどうにもならないくらい急激に変化することがあります。こうした外的・内的環境の変化に適応していくということが、とりもなおさず「生きる」ということですから、「ストレス」という言葉は「生きる」という言葉の同義語、ぐらいに考えてみてもいいかもしれません。
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