top of page

精神科・神経科領域の疾病について

こちらでは、精神科・神経科領域の疾病についてのコラムを紹介しております。

コラムは少しずつ追加作業を行っておりますので(未掲載24件)、更新完了までいましばらくお待ち下さい。

うつ病の症状

 うつ病とは、どんな病気なのでしょうか。まず症状的には2つの大きな特徴があります。

①抑うつ気分と、②精神運動抑制です。

 ①の抑うつ気分とは、わけもなく気分がゆううつで“落ち込んだ”気持ちのことで、それは、悲しい、惨め、淋しい、心細い、何もかも悲観的で、お先まっ暗になる、といった形でも訴えられるものです。


 ②の精神運動抑制とは、ひとことでいうと、気力・意欲の低下のために行動(活動)にとりかかれず、行動(活動)の量が減ってしまうこと、です。車にたとえると、バッテリーが上がってしまって、そのためにエンジンがかからない(したがって車は走らない)といった状態です。何もかもおっくう、やる気が出ない、長続きしない、すぐ疲れる、興味(関心)がわかない、楽しめない、といった形での訴えが多いようです。


 これに加えて、睡眠障害(ちょこちょこ目がさめる、朝早くさめてあとは眠れないといった中途覚醒や早朝覚醒)や食欲の低下、便秘、口渇の他、頭痛、めまい、しびれ感、動悸、胸部圧迫感などの自律神経系の身体症状も伴います。


 以上のような症状が2週間以上続いたときに、うつ病と診断されます。うつ病の発病に際しては、何か(人、物、関係、立場、役割など)を失くした、といった“喪失体験”がひき金になりやすいといわれていて、引っ越し、転勤、昇進、近身者の死、別れ、失恋、ペットをなくした、といった、できごとの後に発病しやすいようです。ただ、そのようなできごとがなくても、日々の肉体的・精神的な疲労がたまり、ストレス過剰の状態が続くと、やはり、うつ病になりやすいようです。


(→うつとは)(→うつ病とは

最新記事

すべて表示

うつの療養方法

家族と本人が「うつ」に対して正しい知識を持ち、家族の暖かい協力が、うつ病を治療する上で必要になります。 ①現在の状態が「うつ」によって引き起こされたということを理解する。 「うつ」の状態になっていても、体の病気のように目に見える症状が少ないため、家族は病気であることを理解...

アディクション(嗜癖)、アルコール依存、薬物依存

アディクション(嗜癖)とは 人は自分の不安や不満、虚しさ、淋しさをまぎらわすために、意識的・無意識的に、何かに頼ろうとします。また、一般に、人や物、関係に頼ることを依存といいます。 アルコールや薬物は依存の対象になりやすく、これらの薬理効果によって緊張をほぐしたり、酩酊す...

アダルト・チルドレン(AC)

アダルト・チルドレン[Adult Children(AC)]とは、"Adult children of alcoholics(ACOA)"すなわち“アルコール依存症者の家庭に育って大人になった人”という意味で、アルコール依存症の親のもとで育った人々の精神病理を表わす言葉です。...

Comentarios


Los comentarios se han desactivado.
bottom of page