アディクション(嗜癖)とは
人は自分の不安や不満、虚しさ、淋しさをまぎらわすために、意識的・無意識的に、何かに頼ろうとします。また、一般に、人や物、関係に頼ることを依存といいます。
アルコールや薬物は依存の対象になりやすく、これらの薬理効果によって緊張をほぐしたり、酩酊することによって現実から逃避することができます。アルコールは、文化的にも人間の社会には必要なもので、古代から現代までいろんな場面で人々はアルコールを口にしています。
アルコールの量が適度なら“百薬の長”であり、日々の疲れを癒したり人間関係をスムーズにしたりといった効用があります。しかし、いったん度が過ぎてしまい、連日大量のアルコールをのまないとおさまらない、というのがアルコール依存です。
依存状態になって「やめなければいけない、やめよう」と思ってはいても、病みつきになってしまって「わかっちゃいるけどやめられない」という状態がアディクション(嗜癖)です。
アデクションの症状
アディクションには、アルコールや薬物のほか、食べ物(過食症)、ギャンブル(ギャンブル依存症)、買物(買物依存症)、関係(恋愛依存症)、などがあり、現代の社会病理現象として、増加してきています。
アディクションは病気なのか?
これらの依存症が“病気”かどうかについては、さまざまな考え方がありますが、これらを狭義の病気としてとらえるのは、やや無理があります。“病理的な”現象が必ずしも病気とはいえませんし、これらの嗜癖行動は、少なくとも本人の自由な意志によって選択されているわけです。
一方で、これらの嗜癖行動に走らざるを得なくなる、その背景には、過度のストレス状況や、パーソナリティーの歪み、うつ病、神経症といった病気がかくれている場合がほとんどです。
ความคิดเห็น