睡眠不足を克服するためには、考えられる原因をみきわめることが大切です。
身体的原因
身体的原因がわかった場合、あるいは睡眠病があると思われた場合は、主治医と相談するのが良いでしょう。慢性疾患を治すことはできないかもしれませんが、症状を上手にコントロールして、睡眠に影響を及ぼさないようにする方法が見つかるかもしれません。
心理的原因
心理的原因がわかった場合は、良い対応を見つけるため主治医と話し合うべきでしょう。また、リラックスする方法の練習を試してみても良いでしょう。
生活習慣に関連する原因
生活習慣に関連する原因がわかった場合は次のように対処する。
●寝室の騒音を少なくする:寝室の窓やドアを閉める。耳栓を使う。
●暗いところで寝る:部屋を暗くするためにカーテンやブラインドを使う。
●快適な環境を作る: ▶暑すぎたり、寒すぎたりしないようにする。快適な寝具を使用する。
●就寝と起床時間を一定にする(特に起床時間)。
●たとえ前の夜に充分眠れなかったとしても、長い昼寝はしないようにする。 ▶40分以内の短い昼寝は、夜の睡眠にプラスにはたらく。
▶うとうとするぐらいがちょうど良く、布団の中で寝ないようにする。
●日中、特に夕方以降に日本茶や紅茶、コーヒーを多くとらない。
●就寝前の数時間はアルコールを控える。大量飲酒は絶対にしないこと。
●就寝前は喫煙しないようにする。
●寝る前の食べ過ぎ飲み過ぎに注意する。
●就寝2~3時間前には夕食を済ませるような、規則的な食事を心がける。
●日中に規則的に運動する習慣をつけ、就寝前には運動しない。
●寝る前はリラックスするように心がける。
●テレビを見ながら寝るなどの「ながら寝」はしない。
●寝る1~3時間前に入浴すると眠りやすくなる。
●眠れないことをくよくよ考えながら無理して就床しない。 ▶眠れないときは、起きあがって何かリラックスできることをする。
例えば、読書をしたり、音楽、ラジオを聴いたりする。
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